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神戸やまぶき財団の奨学生のみなさん、ようこそ

『サクラ咲く』

 

奨学生の皆さん、ご入学・ご進級おめでとうございます。

 

桜の開花宣言を聞く頃になると、「いよいよ春がきた!」と実感しますね。

遠い昔から、私たち日本人を魅了してきた桜。時代はめぐり、生活は変わっても、桜の季

節になると何となく心がウキウキします。そして、新しい一年がここから始まるんだと改

めて感じます。

また、春になると、特に理由がなくても気持ちが前向きになるような気がします。

実はこれ「やる気ホルモン」の働きが影響しています。春になると、この「やる気ホルモン」

が体内にぐっと増えて、活動的になるようです。

 

やる気ホルモン「ドーパミン」

脳から分泌される「幸せホルモン」と呼ばれる代表的な物質には、セロトニン(精神的安定)、

オキシトシン(幸福感・愛情)、エンドルフィン(高揚・鎮痛作用)、ドーパミン(やる気)

の4種類があります。

 

「やる気ホルモン」と言われるドーパミンは、「うれしい」「楽しい」といったポジティブな

感情を生み出し、ドーパミンが増えることで毎日の生活が意欲的になり、「がんばろう」「や

ってみよう」などの前向きな行動につながると言われています。

ドーパミンは日常的なことで増やすことができます。具体的には、①小さな日常的な目標を

設定し達成する、②新しいことにチャレンジする、③適度な有酸素運動を取り入れる、④日

光浴をする、⑤十分な睡眠をとる、⑥映画、音楽、小説などに感動する、などです。

 

ただ、日々の生活ではいつも「サクラ咲く」とは限らず、挫折や無念の春もあります。

それでも桜には人々に前を向かせる不思議な力があると思います。桜は一年に一度、美しく

咲いて、満開になった後は一瞬で散ってしまいます。その潔さも私たちの新しい出発への活

力を与えてくれているのではないかと感じています。

 

皆さんも「幸せホルモン」の分泌を活性化させて、新年度、新学期、新生活など、新たな

ステージをスタートさせましょう。

                                        (A.S.)