神戸やまぶき財団の奨学生のみなさん、ようこそ
『スマートフォン』
愛知県豊明市で10月に施行された「スマートフォン等の適正使用の推進に関する条例」。
これは、仕事や勉強、家事などを除く余暇のスマホ使用を1日2時間以内とするよう、全て
の市民に促す全国初の取り組みです。これは罰則のない理念条例で、目的としては市民一人
ひとりが自身のスマホ利用時間を見直す「きっかけ」を作ることです。
このニュースを機に自分のスマホ使用時間を振り返ってみると、毎日約4時間も使っている
ことに気づきました。特に意識していなかったものの、1日の時間の6分の1をスマホに費
やしている事実には驚きです。
そこで、この時間を減らすとどんなメリットがあるのか私なりに考えてみました。
1. 睡眠の質向上と集中力の回復
まず、スマホから離れる時間を設けることで、就寝時間の確保につながります。睡眠の質が
上がれば、一日の疲れがしっかりと取れ、翌日の集中力が向上し、学業へも良い影響を与え
るでしょう。また、良質な睡眠サイクルを取り戻せます。
2. 心身の健康維持
次に、スマホ使用を制限することで、疲労や視力低下を抑えられます。また、SNSなどで
他者と過度に比較したり、情報に溺れたりしないことで、不安や自己肯定感の低下を防ぐ
ことにもつながります。過度なスマホ使用を見直すことは、心と体の健康を守るセルフケア
なのです。
3. リアルな体験と新たな発見
最後に、スマホに費やしていた時間を見直すことで、スポーツや趣味等、人との対面での
交流といった現実世界での活動に充てることができます。これにより、人との深いつなが
りや、リアルな学びが生まれます。また、通学中にスマホの画面ではなく周囲に目を向け
ることで、普段は気づかなかった街の風景や季節の変化など、新たな発見があるかもしれ
ません。
この条例は「規制」ではなく、私たちに「スマホ習慣を見直すきっかけ」を促すメッセージ
です。
皆さんも、この機会に自分のスマホ利用を見つめ直し、自分にとって最適な「2時間」の
使い方を考えてみてはいかがでしょうか。その小さな一歩が、より充実した大学生活、そ
して未来へとつながるのではないでしょうか?
(D.F.)
